TL;DR: 信用買は個人投資家が証券会社から資金を借りてロングし、信用売は株券を借りてショートする取引。信用残高上昇 = 個人強気、信用売残上昇 = 個人弱気。信用倍率(売残/買残) ≥ 30% で踏み上げ(ショートスクイーズ)ポテンシャル、信用買利用率 100% 近くでレバレッジ過熱の警告。
コンセプト
信用買と信用売とは
信用買(margin trade):個人が証券会社から資金を借りて株を買う取引。100 元の株を 60 元だけ現金で買い、40 元を借りる — その 40 元が信用買残高。残高が高いほど「レバレッジでロングする個人」が多い。
信用売(margin short):個人が証券会社から株券を借りて空売り。高く売り、安く買い戻して株券を返却 → 差額が利益。逆行すれば追加コストを払って買い戻すため、ハイリスク。
両方とも外資、投信、自己勘定などの「機関投資家」とは無関係 — 信用売買は基本的に個人投資家のフロー指標。
なぜ重要?
1. 個人センチメント温度計 信用買残が継続上昇 + 株価上昇 → 個人の追従買い意欲強い、しかし天井近くは要注意;信用買残急減 + 株価下落 → 個人が追証で投げ売り、パニック底でよく見られる。
2. 踏み上げ予測 ショート筋はいつか「買い戻す」必要がある。ある銘柄の信用売残が大きく、好材料が出ると → ショートが追随買いを強いられ → 株価急騰 = 踏み上げ。
3. レバレッジ早期警告 信用買利用率(信用買残 ÷ 信用買枠)が 100% に近づくと、その銘柄の個人レバレッジは満タン。さらなる下落で大規模追証発動 → 雪だるま的下落。
3 つの主要指標
1. 信用倍率(売残 ÷ 買残)
公式:信用売残 ÷ 信用買残 × 100%
意味:信用買 100 ロットあたりのショート玉数。
- < 10%:個人は主にロング、ショート極少
- 10 ~ 30%:正常範囲
- ≥ 30%:個人のショート集中 — 踏み上げポテンシャル、ショートが強制買戻しに追い込まれれば急騰
- ≥ 50%:極端、「大口がショート借りる vs 個人がロング信用買」の対立構図によく見られる
2. 信用買利用率
公式:信用買残 ÷ 信用買枠 × 100%
意味:この銘柄の信用買枠の消化率。各銘柄に時価総額や流動性から算出された信用買枠がある。
- < 30%:個人参加度低、レバレッジ余地大
- 30 ~ 70%:典型レンジ
- ≥ 90%:個人が信用買で追随、レバレッジ過熱 — 下落で大規模追証発動
3. 信用売利用率
公式:信用売残 ÷ 信用売枠 × 100%
意味:信用売枠の消化率。
- ≥ 90%:踏み上げポテンシャル強 — 信用売枠ほぼ消化、新規ショート参加不可。ロング側の少しの押し上げで既存ショートが買戻しを強いられる
実戦シナリオ
強気シナリオ:高信用買利用率 + ストップ高
ある銘柄が連続 3 日ストップ高、信用買利用率が 50% から 90% へ急上昇 → 「主力の誘導 → 個人が信用買で追随 → 主力売り抜け」の前兆の可能性。ストップ高は強そうに見えるが、個人レバレッジは満タン;反落幅は通常大きい。
弱気シナリオ:高信用倍率 + 好材料
ある銘柄の信用倍率が 40% に達し、決算説明会で好材料が出ると → 踏み上げ相場が爆発する可能性 — ショートが買戻し追い付かず、10〜20% の窓開け急騰は珍しくない。
機関投資家フローとのクロス確認
信用売買は個人専用データ。最も強力なシグナルは複合:
- 外資 3 日連続買い + 信用買残減少 → 機関が安値で集積、個人は逃げる → 先行き強気
- 外資 3 日連続売り + 信用買残増加 → 個人が押し目買いで切り込み → 先行き弱気
CTSstock 上での確認方法
- 個別銘柄ページ → 機関投資家 → 信用売買 アンカー:過去 60 日明細 + トレンドチャート
- ホーム → ランキング → 信用売買:全市場「信用倍率ランキング」「信用買利用率ランキング」「信用売利用率ランキング」各 50 銘柄
- Bell 通知:ウォッチリスト設定で「信用売買シグナル」を ON、保有銘柄が利用率 ≥ 90% または信用倍率 ≥ 30% で自動通知
データソース:TWSE MI_MARGN + TPEX margin_bal_result、毎日 16:00 引け後更新。